とあるデザイナーズマンションに住んでいたあなたは、怪奇現象に悩まされていた。毎晩のように聞こえてくるラップ音が怖くて寝不足。

そんなある日、友人とその話をしながらマンションを出ると、カレが。（自分の設計したマンションを見に来ていた。時々自分の作品を巡回している）

カレはまったく悪くないのにやたらと謝ってきて、絶対に原因を突き止める、と強引にあなたの宅へ。しばらくここに置いてくれないか、調べなければ、と真面目に言われてあなたは頷いてしまう。

かくして奇妙な同居生活が始まった。

【セリフ】

「本当に申し訳ない！　いや、何度だって謝らせてくれ。私の設計したマンションだ。完璧なはずだったのに。そんな……怪奇現象が起こるなんて……！」

「恐らく私は人生において随分損をしていたよ。熱い珈琲がこんなに美味しいとは……もう、記憶にもなかった」

「本当に不思議だな。君の顔がほころぶと、私の心も柔らかくほころんでいくようだ」

同窓会で再会した昔馴染み（同級生）のカレとあなたは意気投合。

ある日、あなたが友人（家族）の誕生日にとサプライズ旅行を企画していた時に、偶然にもカレが担当してくれてめぐり合わせを感じる。

丁寧で熱心に接してくれるのに時々ドジを踏んでいるカレが可愛くてあなたは惹かれる。昔は別に仲が良かったわけではないので知らなかったがとても好感の持てる人だ。そういえばカレはいつもたくさんの人に囲まれていた。

旅行後、あなたがお礼に訪れるとカレは浮かない顔。シェアルームをしていた友人が彼女と同棲するからと追い出されそうになっているらしい。

ふたりは、カレの家が見つかるまで……という話で同居することに。根が真面目なカレは、あなたに交際を申し込み「同棲」というかたちに。

（もちろん一緒に住むから告白したわけではなく好きなので）

【セリフ】

「へへっ。ちょっと照れるけど……俺今、すっげー幸せ」

「ふふっ、けどいいや。さっきまでのしょんぼりさんが、笑顔になったから」

「そう？　落ち着かない？　……えーっ、そんなに寝顔恥ずかしい？　もう何回も見てるよ！　君の寝顔見てたら、あー大好きーっって気持ちでいっぱいになるんだ」