キズナは、かつて繁華街にあったボーイズ喫茶の従業員です。

彼の父親が経営者だったこの店は、あまり良くない運営をしていたため警察に摘発され、キズナの父親も逮捕されることになります。

逮捕直前に父親は、知り合いであったあなたに「息子を養ってくれ」と無理矢理キズナを押しつけてしまいました。

あなたは大いに困惑するのですが、突然に仕事と保護者を失ったキズナを見捨てるわけにもいきません。仕方なく彼を引き取り、ふたりの共同生活が始まりました。

ボーイズ喫茶で働いていただけあって、キズナはひと通りの家事は出来るようです。オムライスにケチャップで絵を描くこともお手の物。

ただし、彼は自分の感情をあまり表に出さず、会話も必要最低限しか交わそうとしません。過去に何があったのか話してはくれませんが、どうやら大人に対する不信感があるようです。

ふたりきりの生活を通じて、あなたはキズナの閉ざされた心を、ひらくことが出来るでしょうか。

【セリフ】

「養われてる身ですからね。あなたのためなら、なんだってしようと思ってますよ」

「僕は、あなた好みのキズナを演じているんです」

「あなたのことが好きだという気持ちを認めてしまったら……きっと楽なんでしょうね」

【呼称】

僕 / あなた

ユウシは、あなたのお兄ちゃんです。

小さい頃から運動神経の良かった彼は高校卒業後、実家を離れてアクション俳優の養成所に入ります。

兄妹仲は良かったので、あなたは離ればなれになるのが嫌でした。別れ際、お兄ちゃんにしがみついて、わんわんと泣き困らせたりもしました。

養成所での養成期間を終えると、お兄ちゃんはスーツアクターとして活躍し始めました。あなたも、特撮番組などのスタッフロールで馴染みの名前を見るようになります。

大好きなお兄ちゃんの活躍は、人一倍嬉しいものですよね。

そして月日が流れて、あなたもついに就職することが決まりました。しかも就職先は、お兄ちゃんが一人暮らししているのと同じ地域だったのです。

そのことを話すとお兄ちゃんは「俺の家で一緒に暮らそう」と、提案してくれました。もちろん、あなたは大喜び。

昔よりも、更にたくましく素敵になったお兄ちゃん……。そんな彼との共同生活は、いったいどんなものになるのでしょうか。

【セリフ】

「俺の作る料理って大ざっぱだから、あんまり期待しないでくれよ」

「まさか、こっちでお前と一緒に暮らせるなんて、思ってもいなかったな」

「俺はお前のお兄ちゃんなんだから、いくらでも甘えていいんだぞ……」

【呼称】

俺 / お前