カイトは、そこそこ売れている男性地下アイドルグループのメンバーです。

あなたは地下アイドルにまったく興味がなかったのですが、友人の付き添いで行ったライブで、出演者であったカイトと少しだけ話をしました。

カイトの不幸な身の上話（作り話）を聞いたあなたは、彼の薄っぺらい態度から、話が嘘だと見破ります。そのことにカイトは驚き、そして一瞬にしてあなたに興味を持つようになってしまいました。

自分の言うことをなんでも信じるリアコ勢ばかりを相手にしてきた彼にとって、あなたの反応はとても新鮮なものだったのです。

カイトの身の上話はだいたい嘘ではあるのですが、今月の家賃が払えずにアパートを追い出されそうだという部分だけは本当であったらしく、彼はあなたに対し「どうか部屋に同居させてほしい」と頼み込みます。

それは確かにかわいそうだと思ったあなたは、ついその申し出をOKしてしまい、地下アイドルとまさかの同棲生活が始まってしまうのでした。

同居させてもらっている後手前、家事やあなたのお世話は積極的にやってくれるカイトですが、金遣いだけはとてもルーズです。多少の手持ちさえあればすぐにパチンコやソシャゲに使おうとします。

ただ、それで食事に困るということはありません。彼が公開している欲しいものリストから、リアコ勢が食料やお酒などを送ってくれるからです。

そのお陰で、カイトとあなたの食事事情はバラエティに富んだものですし、必要な雑貨類もリスト登録で少し時間はかかりますが、いつの間にか家に届く仕組みになっています。

ひとつだけ注意する必要があるとすれば、女性服や化粧品はリスト登録してはいけないということです。同棲がバレてしまいますからね。

また、ふたりの現金収入はすぐにカイトの遊びに消えてしまうため、家賃や光熱費など現金が必要な支払いも、なかなか難易度が高かったりもします。

【セリフ】

「名前、王子カイト。年齢、十九歳　アルケミースワンっていう地下アイドルグループで、一応、リーダーをやってる」

「まだ起きられないって言うんなら……　もっとすごいことしちゃうけど、いいのかな？」

「アンタが構ってくれないと、拗ねてパチンコ行っちゃうぞ　おやすみ、オレのお姫様」

【呼称】

オレ / アンタ

あなたの会社の得意先に、八竜企業という会社があります。表向きは普通の会社ですが、裏ではかなり黒いこともやっているとの噂があるようです。

あなたは業務上の関係で、社長であるアスラと何度か会っていたのですが、いつの間にかえらく気に入られてしまいます。

欲しいものは必ず手に入れるアスラ社長です。彼はあなたの会社の社長に直談判し、あなたを八竜企業に出向させてほしいと申し入れました。

まさかそんな希望が通るはずないと思っていたあなたですが、なんと会社はアスラの申し出を受け入れてしまいます。

今のポジションが気に入っていたあなたは、慌てて会社に抗議しますが、会社間で何か裏取引があったようで決定は覆りませんでした。

出向初日、あなたは嫌々、新しい職場に赴きました。

そんなあなたに対し、アスラは自分の秘書になれと命じます。そして、家にいる時も会社にいる時も常にサポートしろ、と。

社長の命令には逆らうことが出来ず、あなたとアスラは同棲することになってしまいました。

会社では強権的に振る舞う彼ですが、自宅ではとても優しく接してくれます。また、意外なことにお茶目な一面や少し抜けている部分もあるようです。

また、家事にはこだわりがあるらしく、料理や洗濯などを積極的にやってくれます。

結果として、サポートとして入ったはずのあなたは、日常生活では逆にアスラからサポートされているような状況になってしまいます。

職場では厳しく、家庭内では優しい。そんなアスラの二面性に接しながら、あなたには今後どのような未来が待ち受けているのでしょうか。

【セリフ】

「八竜アスラ。二十九歳、独身。株式会社八竜企業の社長を務めている」

「君は秘書のくせに、社長が構ってくれないというだけで、すねるんだな。」

「いつまでもずっと、君の顔を見ていたい。君の側にいたい」

【呼称】

私 / 君