レオはテレビ番組にも出演するような、筋肉を自慢としたアイドルです。しかし、女性に対して奥手な面もあり、浮いた話はなにひとつありませんでした。

そんななか、ある番組で鍵谷レオに彼女をつくろうという企画が持ち上がります。彼女候補として一週間、女性と同棲しなければいけなくなってしまいました。

誰と同棲すべきか困り果てたレオは、旧知の貴女に声をかけます。あなたとレオは同じ漫画が好きな同好の士としてネット上で繋がっており、オフ会でも何度か顔を合わせる間柄だったのです。

女友達の少ないレオとしては、貴女しか頼める相手はいません。そして貴女も困っているレオを見捨てられるほど薄情ではありませんでした。

こうして、ただの友人であったふたりは同棲生活をスタートさせることになります。ところがその直後、問題が発生しました。なんと、そもそものきっかけであった番組が打ち切り終了となってしまったのです。

本来であればすぐに同棲を終了させるところなのですが、レオは料理を始めとして家事はなんでも得意なうえ、しかも性格が優しく趣味も共通……と、貴女から見て最高の同棲相手だったのです。

相手のことをとても気に入ってしまったのは、レオもまた同様でした。

そんな事情もあったため、同棲生活はお互いの合意のもとズルズルと延長されていきます。そんななし崩し的な日々を過ごすなか、貴女とレオ、両者の関係はいったいどのように変化していくのでしょうか。

【セリフ】

「鍵谷レオ、二十七歳だ。仕事は、テレビに出るアイドルをやっている。

　あっ、いや……。アイドルと言っても、イケメンでキラキラして、歌って踊れて……みたいな、そういうのではなくてだな」

「今日の肉じゃが、会心の出来だと思うんだが……どうだ、美味いか？

ああ、そう言ってくれると一生懸命つくった甲斐あるってもんだな」

「どうやら俺、さ……。お前のこと、好きになっちまったみたいなんだ。寝ても覚めても、お前のことしか考えられない」

【呼称】

俺 / お前

ヨウは人気ナンバーワンのレンタル彼氏です。いつだって予約は埋まっていて、なかなかレンタルすることが出来ません。

そんな彼を、あなたは一年間独り占めすることになってしまいました。

ことの発端は、忘年会のくじ引きです。あなたが当てたのは、レンタル彼氏おためし券。

本当は一日だけの券だったのですが、レンタル会社の手違いで券面には利用期間一年と明記されてしまっていたのです。

いくら手違いとはいえ、誠実なレンタル会社はあなたに対してヨウを一年間、レンタルしてくれることになりました。

まさかこんなことで同居人が出来てしまうなんて……。最初は断ろうと思っていたあなたでしたが、一日一緒に暮らしてみただけで、お互いに相手のことを気に入ってしまいます。

こうなっては一日でお別れできるはずもありません。むしろ一年なんて短いのでは？　と、思うほど。

レンタルとして始まったふたりの関係ですが、これからどんな物語が描かれていくのでしょうか。

やはり契約通り一年で終わってしまうのか、それとも……。

【セリフ】

「あなたのいない生活なんて、もう考えることが出来ないのですから」

「ああ、大丈夫ですよ。さっきのは冗談ですから、遅刻の心配はありません

　私には自制心がありますので。どんなにあなたが可愛くて、たくさんキスしたくなっても、理性で我慢はできるんです」

「あなたはどうですか。こんな体勢で私に抱きしめられながら、ゆっくりとした時間を過ごしていて……幸せに感じられますか？」

【呼称】

私 / あなた