ヒロインはファン。デビューしてからのファンなのでそこまでファン歴は長くない。

ライブの日、会場近くの公園でライブの余韻にひたっていて、さあ帰ろうとしたところでたまたま買い物をしてるカレとばったり。

戸惑いつつも「ライブよかった」と声をかけ、一言だけ会話してカレは去る。

そこへ古参ファン（カレの熱狂的ファンで、出待ちして行動を見張ってた）があらわれ、話しかけるとか調子に乗ってんじゃないよと脅される。あわやというところでカレが戻ってきてかばってくれる。

ファンの執念がすごい、このまま１人で家に帰ったら家を特定されて危ない目にあわされるかもしれない、というカレ。そこでしばらく俺んちに身を隠せばいい、と提案される。

急展開に驚くヒロインだったが、カレは「自分はどうせ仕事が忙しくてあまり家にいない」という。居候がいやなら、部屋の掃除なんかをしてくれればいいという条件を出され、不思議な同棲生活が開始する。

【セリフ】

「なにそんなとこに突っ立ってるんだ？　入ってこいよ」

「仕事の時は仮面をかぶってるようなものだからな」

「俺も……お前が好きだよ。だからずっとここにいればいい」

【呼称】

俺 / お前

ヒロインは同じ職場で働く部下。密かにカレに対して恋心をいだいていた。ある日、カレが怪我をして出社。

どうしたのか聞くと、考え事をしながら歩いていたら道で転んで腕を骨折したとのこと。実家は近くにあるが両親ともに働いており、迷惑をかけたくないので戻るほどではない。

自分一人で治るまでなんとかする、というカレ。

そんなカレに対して、積極的なヒロインは日常生活の手伝いを申し出る。当然カレは断ろうとするも、ヒロインの勢いに勝てず、少しだけなら…としぶしぶ了承する。

（実際には片手での生活にかなり不安を感じており、自分からなかなか助けてほしいと言えない性格なのでほっとした面もある）

家に行きますね！という約束の日、カレがヒロインを出迎えるとなぜか大荷物を抱えてやってきたヒロイン。

なんと、怪我が治るまで一緒に住んでお世話をする、と言い出す。カレは驚くが、ヒロインはもう荷物持って来ちゃったし、と明るい。結局断りきれず、なしくずしに同棲がスタート。

【セリフ】

「……君、そんなに強引に事を進めるタイプだったのか？」

「やはり、君は私の姉にどこか似ているよ。その奔放な明るさも、自由な発言で私を振り回すところもね」

「君の笑顔も、涙も、全部私の腕の中に閉じ込めて、誰にも見せたくないよ」

【呼称】

私 / 君